あれは高校一年生の時だった


私は初めて本気で恋をした

初めて本気で人を好きになった


「あの、実は私、××くんのことが…」


放課後、誰もいなくなった教室にキミを呼び出して告白をした

大好きなキミに


あの時のことは正直あまりよくは覚えていない


ただ、嬉しくて泣き腫らした私の目をキミが微笑んで拭ってくれたことは覚えている


三月一日


そう、あの日、私たちは付き合った


私はこれ以上のない幸福に包まれて、このままキミと幸せになれるとばかり思っていた



この時までは…