「好き」という気持ちが抑えられない

いよいよ映画が始まった。

私が、真ん中で海くんと深夜くんは左右に座ってくれた。

「いよいよ始まるな……!て、顔やばいよ!」

「だ……大丈夫!なんとか、乗り切って楽しむよ……!」

そうだ……。

海くんと深夜くんもいるし大丈夫……!

最初っからは怖いシーンなんて出てこないだろう!

そう油断した私が馬鹿だった。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!」

最初っから……怖かった。

私は、思わず深夜くんに飛びついた。

「こ……怖いぃ……。」

「!?咲夜さん!大丈夫ですか!?おい、海!!」

深夜は、小さな声で海を呼んだが映画に夢中になっていて聞こえてない。

「咲夜さん……!一回出ますか?」

その言葉に、私は首を横に振った。

「だ……大丈夫……!最後まで見る……!」

その時、深夜くんは私の手を左手で掴み、右手で私の片耳を押えながら抱き寄せた。

「これなら、少しは聞こえないから……目、つぶっててください。」

私は、心臓の音が高鳴った。

どうしよう……!!

心臓の音聞こえてないかな……!?

これじゃあ、逆に心臓持たないよ……!?