ホワイトデーにおくるのは。

甘奈に家に着くと、今日も親がいないらしく、すんなり家に上がった。


「さあ、まずは手を洗って」


言われるまでもない、と思っていたが、やはり他人の家だから違和感は拭えない。

ハンドソープの位置や質が違うだけでも驚いてしまう。


「あぁ、アルコールもしてね」


徹底してるな。

そこまでやるとは思ってもみなかった。それとも、俺を悪い菌として扱っているのだろうか。

プシュプシュッ、と手にアルコールを吹きつけてると、甘奈はタンスの引き出しから白いものを取り出した。

エプロンだった。

ささっと着ると、まるで装備を着けて能力がアップしたかのように、甘奈のかわいさが一段とアップした。

フリルのふわふわ感がなんとも言えない魅力をかもし出している。


「なにみとれてんの。早く始めるわよ」

「お、おう」


既に役得感満載だが、これからが大事だ。

気を引き締めないと。