体が痛い。 頭がぼーっとする。 「おい。人の話聞いてんのかよ。」 薄暗い部屋でフライパンを振りかぶる彼の姿がぼやけて見える。 ゴッ・・・ 鈍い音と同時に私はベッドの上に倒れ込んだ。 「うっ・・・龍、もう・・やめて。」 ぼんやりとした意識の中で、私は彼の方を見る。 左目の横を何か冷たい物が伝って、ベッドに落ちた。 赤い、それ。 額を触ると手が血で真っ赤に染まった。 「お前さ」 彼は私の恋人で。 愛する人のはず。 「死ねよ」 あれ、なんで私。 殴られているんだっけ。