「…!!」
目が覚めると辺り一面真っ暗だった。
…いや、正確に言うと私は目隠しをされているようだった。
「んんー!!んっ!」
喋ることが出来ない。タオルが口の中に詰まっている。
パサパサしていて、嗅いだことのある匂いがするタオル。味は無くて今にも胃液が飛び出してきそうだった。
「あ。やっと起きたぁ。」
聞き覚えのある声だった。