今は、冬休み。

今日は、家でのんびりしようと決めてたのになぜか家には咲斗がいる。

「ねぇ・・・。なんで、ここにいるの?」

「だって、俺の家今誰もいないし・・・。それに・・・。」

咲斗は、耳元で囁いた。

「感動の再開もできたし、嬉しいな。果歩に会えて。」

私は、背筋がゾクゾクした。

「もぅ・・・。耳元でしゃべるな・・・!」

そう言い、私は注意した。

「そういやさ・・・。」

「話聞いてる?」

「分かった分かった、そう怒んなって!で、お前のおばさんは?昨日から姿が見えないんだけ

ど・・・。」

咲斗は、辺りを見渡した。

まぁ、いつかは聞かれるだろうと思ってたけど・・・。

「もう、とっくに亡くなってるよ!」

「え・・・?」

「私のせいで死んじゃったんだ・・・。」

私は、無言になり咲斗は、それ以上その先を聞かなかった。

「じゃあ・・・。またね。」

私は咲斗を見送り手をふった。

これで、一人になれる。

その時だ、私は涙が静かに頬を伝いこぼれた。

「果歩!」

咲斗は、私の頭をそっと掴み自分の胸元に抱き寄せた。

「泣きたいときは泣けよ!昔は、泣き虫だっただろ?」

私は、悲しい気持ちが一気にあふれた。