「え!?」

私は、びっくりした。

「お前、隙ありすぎだな・・・て、なんで泣いてんだ・・・?」

「だって・・・。ファーストキスなのに・・・!」

私は、涙をこらえていた。

「はぁ・・・。分かったよ!ごめんな!」

そう言い、彼は私の体を起こし頭を撫でてくれた。

すると、彼の首にしてるネックレスに目が止まった。

これは・・・!?

「貴方・・・。咲斗・・・?」

私は、尋ねた。

「!?どうして、名前を・・・!?」

「私だよ・・・!果歩!泣き虫だった果歩だよ!」

そう、咲斗は私の幼馴染である。

幼稚園、小学校も一緒だった。

ある日、転校が決まりバラバラになった私たち。

それなのに、こんな所で再開できるなんて・・・!

「咲斗、変わったね。なんか、かっこよくなった!」

私は、微笑んだ。

「そんなこと言って、何も出ないぞ・・・!」

ん・・・?てことは、私、咲斗と・・・キスしたってこと!?

私は、顔が赤くなった。

だって、私の初恋の相手はずっと咲斗だからだ。