「だからね・・・。果歩ちゃん悪いことは言わないわ!あまり、近づかないようにね・・・。」

「はい・・・。」

そう私は、返事をした。

「人を殺した・・・か。」

その言葉を、聞いた瞬間私は過去の記憶を思い出してしまった。

いけないいけない!

しっかりしろ!自分!

私は、自分の頬を思いっきり叩き自分の家に入ってた。

「ただいまー・・・。て、だれもいないか。」

そう言い、私は台所に向かい料理を作ろうとした。

「今日は、焼っきそば―♪焼っきそばー♪って、あぁーーー!!キャベツ買うの忘れた!」

焼きそばに欠かせないキャベツを買い忘れるなんて・・・!

私は、急いでエプロンを取りスーパーへ向かった。

「ありがとうございましたー!」

「ふぅ・・・。なんとか、買えた!これで焼きそばが作れる。・・・ん?あそこに人が・・・?」

私は、近づいてみた。

「え!?倒れてる!?」

男の子が、道端で倒れてるのに気づき、私は走り体を揺すった。

「大丈夫ですか!?ねぇ!返事してください!!」

「ぐっ・・・。ここは・・・?」

「大丈夫ですか・・・?歩けますか・・・?」

すると、男の子の体はあちこちケガをしていた。

「待ってて!警察に電話するから・・・!」

私は、カバンから携帯電話を取ろうとした時腕を掴まれた。

「警察はやめろ!!」

でかい声でしゃべり私はびっくりした。

「大丈夫だ・・・。これくらい一人で・・・。」

そう言い、足を引きずりながら歩き出す。

私は、その姿を昔の自分のように見えた。

まるで、何かも一人で抱え込んでしまう姿に・・・。

私は、男の子の腕を掴んだ。

「離せ!やめ・・・。」

私は、男の子の手を自分の肩にやり体を支えながら歩き出した。

「大丈夫そうに見えないから、支えてあげる!私の家ここから近くだから、そこで手

当てしよう!」

「でも・・・。」

「でもじゃない!!そんな体で放置できるわけないじゃん!!」

私は、彼の意見を無視し家に向かって歩きだした。