「はぁ・・・。寒いな・・・。」

私は、雪の降る寒空の下、手を温めながら一人で歩いていた。

「冬なんて、嫌いだ・・・。」

私は、小声で呟いた。

ひゅーーーーっ

風が勢いよく吹いた。

「うぅーーーーー!寒い!」

私は、早歩きした。

もうすぐ家に着くしそこまで耐えろ、自分!

自分に暗示をかけるように、早歩きした。

「ん?隣の家の人引っ越してきたんだ!」

見ると、そこには引っ越し屋さんの車が止まっていた。

「挨拶に行かなくちゃ!」

私は、あいさつに行こうとしたが誰かに腕を掴まれた。

すると、ご近所さんだった。

「果歩ちゃん・・・。今回引っ越してくる人に挨拶しない方がいいわよ?」

「どうしてですか?」

私は、首を傾げた。

「今回引っ越してくるかた、お子さんが事件を起こして人を殺したらしいのよ!」

「え・・・?」

その時、私は背筋が凍った。