凛に目についたブティックで魔女ルックの洋服をプレゼントして着替えさせて、一緒にいくつかのアトラクションを回った。

水色のワンピースは似合っていたけど、それでばれてはいけない。
凛は魔女ルックも着こなしていた。

「翔護、楽しいねっ!」

「翔護、ありがとう!」

「ふふっ、本当に幸せ……!」

何をしても嬉しそうに笑う、いつもよりテンションの高めな凛を、目を細めて見つめる。

だけど楽しい時間はあっという間だ。

腕時計で時間を確認すると、16時30分になっていた。
もうこんな時間……。
そろそろ俺は先に車に戻らないと……。

凛には歩きながら、俺がどういう経緯でここに来たか説明済だ。
バレてはいけないから、先に戻らないといけないことも。