「あの犬ごっこ、もうやめよう。 その代わりに。 恋人ごっこにしよう」 「恋人ごっこ?」 「うん。きっと今頭ぐちゃぐちゃでしょ。 だから今はごっこからしていこう」 「でも、恋人って。好き同士がなるものでしょ?」 「そうだよ。 俺は好きってことだよ」 少し頬を赤く染めながら、 そいつはニコッと笑った。