郁結をスキになったきっかけを思い出していたらいつの間にかHRは終わっていてみんな帰ろうとしている所だった


「梨花、帰ろ」


「ごっめん、先生に職員室来いって言われちゃってさ」


「えー」


「ほんとごめん!
明日から帰ろ~!!」


「わかった
ばいばーい」


先生が呼んだ理由はきっと委員長のことだろう


しっかり者でみんなから信頼されている彼女にとって最も相応しいポジション


私には程遠いポジション


人はなぜこうも不平等なんだろう


ピロリリンー


pixの着信音だ、誰からだろ?


郁結だ…!!


『笑夢、何組?』


『私は3組だった
郁結は?』


郁結のクラスは知ってる
けど、話を長続きさせたい


恋する女の子はそういうもんでしょ?


『俺は1組だった
また離れたな~』


『そうだね』


…ん?
周りの人の視線が痛い


「ねぇ、まま
あの女の子ずっとニヤニヤしてるよぉ?」


「しっ…!!
見ちゃダメよ!」


え…ニヤニヤ?
周りの人達、私がニヤニヤしてたから変な目で見てたの?!
は、恥ずかしい…


は、はやく帰ろ


郁結のpixは無視して、はやく返信したいため私は約2分くらい走って家に帰った