そのまま、だるそうに上半身を起越して、ベッドに腰掛ける。 ちょっとだけ寝癖がついた髪を大きな手でわしゃわしゃとかく。 「寝すぎたな」 スマホで時間を確認してそう呟いたあと、 そっともう一度私に視線を戻す。 再び視線が重なる。