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柊くんは優秀なので、即戦力で。

あたしは、その補佐役な感じで、配属された。

柚葉さんは、すぐに退社って訳にいかなくて数か月後に来ることになってる。

新しい家はワンルームで、狭いので、元々多くない持ち物をさらに捨てて 最小限のものしか持ってこなかった。

段ボールをいくつか送りつけただけの引っ越し。

ベットとテレビ、エアコンが付いている、家具付きの部屋だ。

引っ越しが終わると、柊くんと飲みに出掛ける約束になっている。

コンコン、ノックの音がして柊くんが現れる。

「終わったんだ?」

「何にもないからね。江間さんは?」

「あたしも同じ」

「そうか。どっちにしても、一回息抜きって思って、誘いに来た」

いつもと変わらず、笑みを浮かべた柊くん。

なのに、何か、疲れて見える。

体力的にっていうより、心労かな。