壁からあたしを素早く救出してくれて、気を取り直した柊兄の険しい目をまともに受け止めながら、
「…それと、凪にも手を出すな。
もうあいつはお前の弟じゃない。今日からオレがもらうから」
意外な発言に、柊兄は、魂を抜かれたような表情をした。
…もしかして、柊くんへの執着と憎悪でしか、自分を維持できないヒトだったのか。
あたしは、引っ張られて、そこを、逃げるように出た。
「…それと、凪にも手を出すな。
もうあいつはお前の弟じゃない。今日からオレがもらうから」
意外な発言に、柊兄は、魂を抜かれたような表情をした。
…もしかして、柊くんへの執着と憎悪でしか、自分を維持できないヒトだったのか。
あたしは、引っ張られて、そこを、逃げるように出た。

