「ごめんね、巻き込んで」
辛そうに言いながら、あたしの口の、テープをそっと剥がす。
そっとでも、痛い。
でも、黙ってる。
次に、手首のテープを見ると、引きちぎった。
かなりぐるぐるに巻かれてたのに。
よほど怒っていて、その怒りに任せたのか、一瞬で。
あたしは、自由になってしまった。
「帰ろう」
立ち上がって、手を差し伸べてくれる。
あたしは、その手を取っていいのかわからない。
だって、奥さんが…
でも、彼女の方も、怖くて見れない。
「いいの?奥さん選んであげなくて」
いつの間にか傍にいた、お兄さんは言うと、いきなり、柊くんを物凄い力で押し退けた。
柊くんは、不意打ちの強い力に押されて、柱に激突して倒れ込む。
あたしは、声も出なくて、思わず、駆け寄ろうとした。
でも、お兄さんの両手が、あたしの両肩を掴んで阻まれた。
「離してください」
目の前にいる、お兄さんを睨む。
お兄さんは、あたしをまじまじと見た。
辛そうに言いながら、あたしの口の、テープをそっと剥がす。
そっとでも、痛い。
でも、黙ってる。
次に、手首のテープを見ると、引きちぎった。
かなりぐるぐるに巻かれてたのに。
よほど怒っていて、その怒りに任せたのか、一瞬で。
あたしは、自由になってしまった。
「帰ろう」
立ち上がって、手を差し伸べてくれる。
あたしは、その手を取っていいのかわからない。
だって、奥さんが…
でも、彼女の方も、怖くて見れない。
「いいの?奥さん選んであげなくて」
いつの間にか傍にいた、お兄さんは言うと、いきなり、柊くんを物凄い力で押し退けた。
柊くんは、不意打ちの強い力に押されて、柱に激突して倒れ込む。
あたしは、声も出なくて、思わず、駆け寄ろうとした。
でも、お兄さんの両手が、あたしの両肩を掴んで阻まれた。
「離してください」
目の前にいる、お兄さんを睨む。
お兄さんは、あたしをまじまじと見た。

