エリート弁護士は契約妻への激愛を貫きたい

ピンポーンーー

美玲さんが何度か707号室のチャイムを押したが中から応答がない。

「寝てたりして……」

美玲さんが悪戯な笑みを浮かべながらそう言って、バッグの中から部屋ねカードキーを出して部屋を開けた。

「お父様、美玲です。紗凪さんを連れて来たんですけど」

そう言って広い部屋の中へと足を進めた美玲さんに続いて私も部屋の中へと足を進めていく。

「あれ、おかしいわ。いないみたい」

美玲さんが部屋の中をいろいろと見て回ったが、お義父さんの姿はなかった。

「入れ違いになったら面倒くさいので、少しだけここで待ってみましょうか?」

「……えっと。そうですね」

美玲さんの提案を呑むことにした。

「それじゃあ、そこのソファーにでも座っててください。紅茶でも淹れますね」

「……すみません」

「いいんです。いつもお父様のワガママに付き合っていただいているんですから」

美玲さんがそう言って部屋に備え付けられているキッチンへと向かった。