「その想いと共に一生をかけて紗凪を愛し、そして守り抜くとここに誓うよ。だから改めて言わせてほしい」

私の前に跪き、ブーケを差し出しながら優しく微笑み私を見つめる聖さん。

「紗凪、俺と生涯を共にしてくれないか」

こんな夢に描いたようなプロポーズ、私には一生無縁だと思ってた。水と油のように一生分かり合えない人だと思ってた。冷徹で理論的で頑固で私の考えを全部否定した人。

だけど今はーーー

誰よりも私を理解しようと努力してくれて、そして支え守ってくれようとする私の最愛の人。だからその答えは決まってる。

「はい、こちらこそどうぞ宜しくお願いします」

私は一生、この人についていく。そんな想いを心に刻みながら私は白い薔薇のブーケを受け取った。