今日は、とうとう念願のデートの日。

緊張して眠れなかった。

いやいや!しっかりしろ自分!

この日の、ために色々デートプランを考えて来たんだか

ら!

「何、笑ってんだよ。気色悪っ!」

「い……いつの間に!?」

私は、思わずびっくりしてしまった。

「お前ってホント変わってるよな!」

くっ!

こんなことで、へこたれるな自分!

今日は、絶対私のこと好きになってみせるんだから!

「で、どこ行くんだ?」

「えっとね。ショッピングだよ!」

「はぁ!?そんなとこ行くわけ・・・。」

「はいはい!では、行こう!」

私は、彼の意見も聞かずに手を引っ張りデパートへ向かった。

「この服可愛いー!あっ!こっちも可愛いー!!どうしよう、迷うな。」

「おい!早くしろ!」
(なんで俺がこんなことを!!)

「あっ!これ似合いそう!」

私は、彼の頭に帽子を被せた。

「ふふっ!すごく似合ってるよ!」

その時私は見過ごさなかった。

彼の顔が、林檎のように赤く照れていたことを。

「今、照れてたな!照れてたでしょ!?」

「は・・・はぁ!?何言ってんだよ!赤くなってる訳・・・。」

横に置いてあった鏡に自分の顔が映っていて、見ると顔が耳まで赤かったのでふてく

されたのか彼は、無言になってしまった。