「好きです!付き合ってください!」

生まれて初めての告白。

メッチャ心臓がドクドク鳴っててうるさい。

ていうか、聞こえてないかな。

「お断りします!」

「……え?」

「だから、お断りします!第一僕君のことよく知らない

し!」

そう言い、彼は背を向け去って行った。

私、フラレた!?

私は、背を向けて去っていく君の手を掴んだ。

「何するんだ!俺は、これから勉強を……!」

「じゃ……じゃあ、私の、こと色々知って!これか

ら!」

「はぁ!?ふざけるな!帰る!」

「あぁー!待って待って!」

私は、必死に彼を引き止めた。

その時間があれこれ続き、30分が経つ。

「はぁ!わかったよ!で、君は僕に何を知ってほしい

の!」

「口で言ったら分からないからなぁー。って、そこ逃げ

るな!」

私は、また引き止める。

「決めてないんじゃ話にならないだろ!」

「別に、あるよ!口じゃ分からない早く私を、知る方法

が!」

私は、自慢気にいう。

「それは、デートだよ!」

「お疲れ様でした。」

「えぇー!!お願い一回だけ!本当にわかるから!私の

こと!」

「俺は、お前と遊んでる時間なんてない!以上!帰らせ

ろ!」

駄目か、そう諦めてた瞬間。

彼の、ポケットから何か落ちた。

「これ……。ハンカチ?しかも、可愛い柄?」

すると、彼はそれを奪いこちらを睨んできた。

「言っておくが、俺のじゃないぞ!」

いや!そのセリフを言った時点できみでしょ!

と、私は突っ込むのを堪えた。

その時、ある案が閃いた。

「そのこと、黙っとく代わりに私とデートしてよ!」

私は、交換条件を要求した。

その時、私は先のことを考えてなかったことを後で、後

悔した。