明日死ぬ僕と100年後の君


日焼けした顔が屈託なく笑う。

その眩しさにつられるように、わたしも笑った。


賑やかそうな柳瀬家の食卓は、正直想像もつかない。

我が家の食卓はいつもしんと静まり返っていて、ろくに会話もしないから。


お母さんは仕事で同じ時間に食べられないことがほとんどだし、おばあちゃんはひいばあのお世話につきっきりだし。

結果わたしはひとりで食べることが多い。



「食べ物の争奪戦はわかります! うちもご飯からおやつから、すごいですよ。どっちが多い少ない、勝手に食べられた食べてないって、毎日あちこちでケンカ勃発しますもん」

「やっぱいちばんは食い物だよな。どこも一緒か」

「ですねえ。弟たちがたまにハイエナに見えたりします」



ふたりの会話を聞いていて、いいなあとこっそり憧れた。

どれだけ兄弟がいることの欠点を説かれても、わたしもその平和な悩みを感じてみたかったとしか思えない。


うちでのケンカや口論はいつだってギスギスしていて、こんな風に笑って話せるものじゃないから。