明日死ぬ僕と100年後の君


ライオンにヒョウって、似ているようだけど違う動物だろう。

せめてどちらかに寄せればいいのに。

いや、出来ればどちらも遠慮したいというのが正直なところなのだけれど。



「ほんと、ぴったりなものがあって良かったね、大崎さん」

「そ、そうですね! これで風邪をひかなくてすみますよ……っ」


心にもないことを笑顔で言って、有馬と久保さんが同時にお腹を抱え震え出す。



「笑いたければ笑えばいいじゃん!」


ムリに気を遣われる方が気分が悪い。

わたし自身「これはないわ」と店の試着室の鏡を見て思ったんだから、むしろ笑ってくれた方がまだマシだ。


おばさんに一応お礼を言って店を出る。

わたしに水をかけたおばあさんは、あの後結局現れなかった。

うちのおばあちゃんが最強だと思っていたけど、あのおばあちゃんも相当あくの強い人だった。


あんな風に赤の他人に怒鳴り散らせるのは、年を取ったからなのか。

それとも元々の性格あってのことなのか。