明日死ぬ僕と100年後の君





おばさんという生き物は、ヒョウ柄などの派手な柄物が好きである。

そういう認識はきっと、ドラマや漫画から得た偏見なんだろうなと思っていた。


だからまさか、自分がそれをお勧めされて、半ば強制的に着るはめになるとは想像もしていなかった。



「ああ、サイズぴったりだわ! 良かったわあ。それ、水かけちゃったお詫びに差し上げますので、遠慮なく着て帰ってくださいね!」

「……どうも」


目の前に立つボランティア部ふたりの肩が小刻みに揺れている。

必至に抑えようとして俯いているみたいだけど、残念ながら丸わかりだ。


お隣は衣料品を売っている店だった。それも主に婦人服。

これおばあちゃん持ってたわ、と店内に並ぶ派手だったり地味だったりする服を見て思った。


その中からおばさんがわたしにと選んでくれたのは、ひときわ存在感を放つライオンのTシャツだった。

おばさんの髪に似た鬣のライオンが、大きな口を開け牙を見せつけながら、ウィンクをしているというなんとも微妙な服。

おまけに下はヒョウ柄のやけに光沢のあるレギンスだった。