明日死ぬ僕と100年後の君


こんなに小さな、薄い枯れ葉のような体から、どうやってこれほど空気が震える大声量を出しているのだろうか。

入れ歯に拡声器を仕込んでいると言われても、きっと納得してしまう。



「まったく! 最近の若いもんは、文句を言うのだけは一丁前でいやになるね!」


ああ……そうか。唾を飛ばすおばあさんの、真っ赤になった顔を見ながら納得する。

わたしのおばあちゃんに似ているんだ。


うちのおばあちゃんより年上のようだけど、大声で怒鳴りつける口調、顔つき。刺々しい雰囲気があまりにも似ていて、他人とはとても思えない。



「耳に水でも詰まったか!? なんとか言ったらどうなんだい!」

「……あ。えっと」


ギロリと睨まれ、慌てて何か言おうとして、けれど言葉が見つからずまごついていると、まだ後ろにいた有馬がみじろぎした。



「失礼なことを言ってすみませんでした」


わたしを支えながら、するりと謝罪の言葉を口にする有馬にギョッとして振り返る。

そこには予想通り、困ったように笑う聖人の顔があった。