明日死ぬ僕と100年後の君





よく晴れているはずなのに、ひび割れたアスファルトに落ちる光は弱々しい。

アーケードの曇ったガラスが太陽を遮って、商店街全体を薄暗くしていた。


うちの学校の制服を着た客がちらほら歩いてるのは見えるけど、正直賑わっているとは言いがたい。

シャッターの降りている店も目立ち、つまり簡単に言うととても寂れている。



「この商店街に来ると、いつ潰れてもおかしくないなって考えちゃうよね……」


星町商店街の入り口に立ってそう呟くと、同意されると思ったのにふたりからは返事すらもらえなかった。

有馬には困った笑顔で「シー」と人差し指を唇に当てる仕草をされ、久保さんには焦ったようにぶんぶんと首をふられる。



「すみません。ええと、じゃあ今日は1番街の清掃をすればいいんですね?」


有馬が確認の意味で尋ねると、わたしたちの前に立っていた赤い法被姿の小柄なおじさんが、恐縮したように何度もうなずいた。


「ええ。そうです、そうです。いやあ、いつもすみませんねぇ。学生の方に掃除なんてお願いしちゃって」