明日死ぬ僕と100年後の君


羨ましいとは思わない。ただ、ひたすら眩しい。


きっと彼女の目に映る未来は、輝きで満ちているんだろう。

わたしが見失ってしまった、希望という名前の輝きで。



「あ、そうか。もうそんな時間になってたんだ。まあジャージがダサいのは我慢してもらって、行こうか大崎さん」

「がんばりましょうね! 大崎先輩!」

「あー……うん」



有馬と久保さんも同じように掃除道具を手に、急ぎ足で部室を出ていく。

「おっさんも行くよー!」と久保さんに呼ばれ、机の上にいた猫がぴょんと飛び降り当たり前のように彼らのあとに続いていくのを、なんだかなあと見送った。


っていうか、猫も行くの? ボランティアに?



「……はー、めんどくさ」



仕方なく、本当に仕方なくわたしもふたりの背を追う。

こんなことになるのなら、変に真面目に考えてプリントの提出を渋らなければ良かった。


周りに合わせて適当に書いておけば、こんな面倒な事態にはならなかったのに。

どうにもならない後悔でバケツを一杯にして、光の部室を後にした。