明日死ぬ僕と100年後の君


伏せられた、有馬の長いまつ毛を見つめる。

なぜだろう。しょぼくれる有馬を見ていると、わいてくるのは愛おしさばかりだ。



「なんだ、それか。わかんないじゃん。その時になってみないと。それにわたしが自分で臨んだことだよ。有馬が一緒なら、短くても、たぶん長くても怖くない」

「大崎さん……」



有馬の白い頬が、淡く染まる。見ているわたしの頬も、つられて熱くなった。

いまわたし、かなり大胆なことを口走ったんじゃないだろうか。

気づいても後の祭りだ。

あの事故の時も同じようなことを話した気がするけれど、あれは無我夢中で必死だったので言えたことだ。

いまのは完全に、気がゆるんでいた。



「そ、そういえば、話したことあったっけ。わたしの名前、生きるって書いていくるって読むの」

「そうだったの? 知らなかった。生きる、か」