明日死ぬ僕と100年後の君


「いちばんに、有馬に聞いてもらいたかった。わたし、ずっと生きるのが怖かったの。でもそれってね、死ぬのが怖いのと、一緒だった。わたしは誰にも望まれずに生きて、望まれて死んでいくのが怖かったの。実際にそうなるかなんてわからないのに、そうなるって決めつけて諦めていた。うちの家系は呪われている。呪いから逃げるためには、死ぬしかないって、そんなバカなことを本気で考えてた」


そう、本気だった。

本気でそればかりを考えていた。


わたしはひとりだ。孤独だ。

誰もわたしのことなどわからない。わかるはずがない。


そうやってわたしは自分自身を、狭い箱に押し込んで、周りなんて見えないようにしていた。

それはただ、怖かったからだ。

本当は見えるのに、見えないふりをしていた。



「この命はどこか、自分のものじゃない気がしていたの。何かに勝手に生かされて、ムダに長い命を与えられて、死ぬほど迷惑している気持ちだった。だからきっと、自分の命のことを軽く考えていたんだと思う。この命は、身体は、いま過ごしている時は、価値のない作り物みたいに感じてたんだよね」