明日死ぬ僕と100年後の君


まさか学校を出たと思わせて、まだ中にいるとか。

その可能性はある。

だとすると、あとはもう部室くらいしか思いつかない。


スマホを確認すると、柳瀬くんから「見つかった? 家にはまだ戻ってないそうだ」とLINEのメッセージが来ていた。

電話をかけようとして、いまは授業中だったと思い出す。

「部室の可能性は?」と返信すると、すぐに「見てきたけどいない。靴もなかったから、外にいるのは間違いないと思う」と返ってきた。


そこまで確認してくれたのかと驚く。

私の焦りように、ただごとではないと考えたのかもしれない。


柳瀬くんは中学の頃の有馬を知っている。

心配せずにはいられないんだろう。



「有馬……」



どこにいるの。なにをしているの。


いまひとりでいるの。

ひとりきりで、なにをしようとしているの。


わたしは有馬のことをほとんど知らない。

それでも必死に、数少ない有馬の情報を思い起こす。