明日死ぬ僕と100年後の君


あんたのお母さんには、もうちょっと母親らしいことをしてほしいもんだ。

そうやってまたお母さんの文句を口にするおばあちゃんに、さらに笑ってしまった。


おばあちゃんは不満なようだけど、わたしは充分だと思った。

お母さんは仕事が好きで、わたしのことなんて二の次三の次なんだろう。

そう思っていたけれど、仕事に復帰した理由がわたしだと聞いてしまえば、もうそんな風には思えない。


これからはもっと、仕事をがんばるお母さんを応援しよう。



「でも……わたし、結婚はできないと思う」

「どうして? ああ、別に婿入りなんか望んでないよ。うるさい姑に大姑までいちゃあ、旦那もやりにくいだろ。ばーちゃんたちのことは気にせず、あんたは安心して嫁に行きな」

「いや、家におばあちゃんとお母さんがふたりきりって、それはそれで全然安心できないような……。まあ、それはそれとして。結婚がこわいんだよ。だって、誰かを好きになって結婚しても、結局その人の方が先に死んじゃうんでしょ?」