それならまだ、他人に冷たくされたほうがマシなのかもしれない。
実の娘と孫に、迷惑がられるくらいなら。
争いの種になるのなら。
ひいばあがどう思うかはわからない。
けれど、わたしなら外に出るのを選ぶような気がする。
おばあちゃんもお母さんも、結局同じだ。
ひいばあのことなのに、ひいばあを中心に考えていない。
だから言い合いになる。
いちばんにひいばあの気持ちを考えていれば、きっとこんな風にはならなかった。
「自分勝手な人に、同じ自分勝手な人を責める権利なんてないよ!」
抑えのきかない感情が、溢れ出る。
こわかった。このままだと何かが終わってしまう気がしてこわかったんだ。
でも、おばあちゃんの凍り付いた顔を見てすぐに後悔する。
言っちゃいけないことを言ってしまった。
わたしだって結局、自分勝手な人間なのに。矛盾している。
ひいばあの部屋に逃げ込んで、ベッドにすがりつくようにして泣いた。
何が正解なのかわからない。
わたしたち家族は普通じゃない。歪んでいる。
どうしたら普通になれるのか、どうしたら歪みを直せるのか、わからない。


