明日死ぬ僕と100年後の君


「……ええと。お金、持ち?」

「たくさんお金を持っていて、一生お金に困ることなんかない人のこと。働きもせずにただ浪費していくだけの、恵まれた人のこと。好きなものを食べて、好きなことだけして。もちろん勉強なんてする必要もない。永遠に遊んで暮らせるような人が、実際ごくわずかだけど存在してるだろ。そういう人たちのこと、どう思う?」



突拍子もないうえに、いまいちピンとこない質問だった。

実際本当にそういう人たちはいるんだろう。

けれどたぶん、一般家庭でこれといった特技もなければ運が強いわけでもないわたしには、縁のない人たちだ。


それでもまあ、なんとか想像してみる。

宿題もなければ無理をして勉強をする必要もない。

受験勉強も就職活動も必要がなく、豪華な食事やお菓子に囲まれ、ゲームなんかもし放題。

友人と遊んでもいつだって札束を出して奢り、豪遊するような人間が身近にいたとしたら。



「……金持ち、ムカつく?」


あくまでも想像だけれど、首を捻りながらもそう答えた。


「そういうことだよ」

「え……?」



「僕は君のことを、長生きムカつくって思う。だって君がしてるのは命の浪費だ」