わたしだって、出来ればひいばあには家にいてほしい。
でも、こんなに家族がバラバラになってしまうのなら、ひいばあを施設に預けた方が良いような気もしていた。
その方が、お母さんにもおばあちゃんにも、そしてひいばあにとっても最良なんじゃないかって。
ひいばあに寂しい思いはさせたくないから、毎日施設に会いに行けばいい。
お母さんは行かないかもしれないけど、その分わたしが顔を見に行けばいいじゃないか。
そんな風に心は傾きはじめていた。
けれど昨日、あの施設の現状を見て、天秤は傾くべき方向を失った。
何が正しくて何が間違っているのか、わたしにはもうわからない。
「家にいるのがつらい。ひいばあが可哀想で、つらい。でももう施設なんかにひいばあを預けようなんて、思えない。思いたくないよ……」
数ヶ月に一度の、たった数時間あるかないか。
そんな学生ボランティアとのおしゃべりの時間だけが、ひいばあの救いになるのか。
そう考えると、やるせなくてたまらなくなる。


