仲が良さそうな三人の後ろ姿をじっと見つめる。
履きこまれた大きな白いスニーカー。
可愛らしいドット柄のスリッポン。
きちんと磨かれたローファー。
大きさも個性もバラバラの靴が、同じ歩調で歩いている。
どうしたって、わたしはそこには入れない。
「大崎さん」
不意に有馬が振り返り、バチリと目が合う。
そっと視線を地面に向け「なに?」と返事をする。
他のふたりも後ろを向いたのが気配でわかった。
「さっきから随分静かだけど、どうかした?」
「ほんとですね。具合でも悪いんですか?」
「それとも腹減ったか? 俺は減った。なんか食ってから帰ろうぜ」
「それ、たぶん柳瀬先輩だけですよ」
3人が賑やかであればあるほど、心が雨に濡れ沈んでいく。
反応の鈍いわたしを不審に思ったのか、有馬が立ち止まった。
久保さんと柳瀬くんも、つられたように立ち止まる。
そのせいでわたしも立ち止まることになった。
いまはあまり、3人の近くにはいたくない。
「……あの、さ。みんな、なんとも思わないの?」


