「……なにこれ?」
「入部届け。ペナルティーでボランティア参加する人には、一応書いてもらってるんだ。仮だから、期間が終われば元通りだよ。安心して」
それははたして意味があるんだろうか。
書いても書かなくても一緒だと思うのは、わたしだけなのか。
「へえ。いちいちこんな手続きしてるんだ。面倒だね」
「……そうだね。だからこんな面倒なことには2度とならないように、ペナルティーを受けた人にはこれから真面目に生活していってもらいたいな」
聖人は例の困ったような笑顔で言ったけど、聞きようによっては嫌味にもとれるようなセリフだった。
プリントを読むふりをして、そっと聖人の顔をうかがう。
全然そうは見えないけれど、実は怒っているんだろうか。
わたしは何か、怒らせるようなことを言っただろうか。
特に聖人を悪く言ったりはしていないと思うんだけど……。
戸惑っていると、どこからか「ニャアウ」と声がした。
甘える猫の鳴き声みたいな。


