明日死ぬ僕と100年後の君


とても人に見せられた格好じゃないけれど、背に腹は代えられない。

どてらは本当にあたたかいのだ。


寒いのは苦手だ。

暑いのも得意じゃないけれど、寒いとどんどん気が滅入る。

家の中にいる時間が長くなるからだろう。

どこにも逃げ場がなくなって、息苦しさだけが募っていく冬は、どうしても好きにはなれない。


冬の寒さを思い出してため息をつきそうになった時、窓の外に人影を見つけ立ち止まった。


校舎の脇、ごみ捨て場に通じる道の途中で男子生徒がしゃがみこんでいる。

その隣に灰色のゴミ箱が倒れていて、周囲には紙ゴミやペットボトルが散乱していた。

男子生徒は強風に飛ばされるゴミを必死に拾い集めている。


こんな日についてない人だなあと、ぼんやりその様子を眺めていると、その男子生徒の元に駆け寄っていく生徒がいた。

有馬だった。


ボランティア部の聖人は、男子生徒に声をかけながら一緒に散らばったゴミを拾い集めていく。