明日死ぬ僕と100年後の君


そう考えると、とてもじゃないけれど子どもがほしいとは思えない。

特に女の子は絶対にだめだ。

長寿という呪いを、わたしのあとに引き継がせるわけにはいかない。


子どもはいらない。

結婚もしない。

家族も必要ない。


わたしで最後にするんだ。

わたしはひとりで、死んでいく。


不意にひいばあが「お腹空いたぁ」と寝言を言う。

それにようやく笑うことが出来て、おばあちゃんを刺激しないよう、静かに家を出た。


青色の空を見上げると、ちょうど薄い雲の影にはいった太陽が、ぼんやりとおぼろげに光っている。

それはまるで……わたしが目撃した、救いの形によく似ていた。