同じだ。わたしと同じ。
あまり人と関わらないように、深入りしないように過ごしてきた。
人と関係を築いても、それは未来のしがらみにしかならないとわかっていたから。
もしかして、わたしと有馬は実は根っこの部分が似ていたりするんだろうか。
正反対だと思っていたわたしたちにも、共感できるような特別な何かが……。
そう期待をこめて俯きかけていた顔を上げると、有馬は車通りの激しい道路に目をやっていた。
冷たい横顔に、ギクリとする。
冷たいだけじゃない。
ひどく寂し気で、目が離せない。
「大崎さんが言った通り、ボランティアは善意でやってるんじゃない」
「……やっぱり」
車の排気音にかき消されそうな、有馬の呟きが耳に届く。
がっかりした。どうしてか、がっかりしていた。
自分で言っておいて、偽善だって決めつけておいて、それでがっかりするなんて矛盾している。
自分のことが、わからなくなってきた。


