明日死ぬ僕と100年後の君




「……生きてるから?」



大きな通りに出たところで、有馬が立ち止まる。

わたしも自然と、彼から少し距離をとって足を止めた。


車が途切れることなく、わたしたちのそばを砂を巻き上げ走っていく。

交差点では忙しなくクラクションが鳴り響き、バイクが車の間を縫うようにして通り抜けていった。



「死んだら宿題もできないって、さっき言ってたよね。だからなの? 有馬が生き残ったから、死んだ家族の分までやれることは何でもやらなきゃって、そう思ってるの?」


だとしたら、わたしへの厳しさにも理由がつく。


生きているのにちっとも真面目に過ごしていない、怠惰にただただ惰性で時間をムダにしているわたしは、有馬にとって悪でしかなかったんだろう。

有馬の家族がもう欲しいと願うことさえできない明日を、わたしが感謝もせずに当たり前のように甘受していることが、許せなかっただろう。


わたしたちはどこまでも、身の回りの状況や生い立ちまでもが正反対で、だからこそ相容れない関係だったのか。