明日死ぬ僕と100年後の君


有馬は答えをはぐらかすように「大体あいつは昔から……」と、柳瀬くんの過去の話を語り出す。

運動は苦手だったのに、休み時間となるとすぐにグラウンドや体育館に無理やり連れだされたとか、休みの日は家でゆっくりしたいのに、なぜか野球部の仲間を引き連れて押しかけてきたとか。

静かにしていたくても、柳瀬がいると否が応にも騒ぎの中心に引きずり込まれる。

そう文句を言うように、笑う。


ちっとも嫌がっていないのがよくわかった。



「……ねぇ。有馬は本当は、どうしてボランティアをやってるの?」


前に商店街で同じ質問をした。

あれは質問というよりも、わたしの苛立ちをぶつけただけだったけど、今度はちがう。


有馬の本音が、有馬のことが知りたかった。

他人のことが知りたいなんて思うのは、はじめてのことで戸惑う。


正直に言おう。

わたしは有馬のことが、気になって気になって仕方ないのだ。

目が離せなくなるし、ふと気づいたら彼のことを考えてしまっている自分がいる。