「ずいぶん懐かれたんだね」
からかうように有馬に言われ、肩をすくめる。
懐かれた、というのとはまた違う気がした。
たぶん隼人くんは敏感に感じ取ったのだ。
わたしが自分と近しい存在であることを。
「さっきは大崎さんのこと、見直したよ。子ども好きなの?」
「そりゃあ……お年寄りよりは好きだけど」
わたしの答えに、前回の商店街清掃ボランティアで起きたことを思い出したのか、有馬は小さくふき出した。
出来れば早急に忘れてほしい出来事だけど、もしかしたらわたしがペナルティの仮入部を終えたあとも、語り継がれることになるのかもしれない。
それくらい衝撃的な出来事だった。
「でも、そういうんじゃなくて。わたしみたいなダメ人間にしか、わからないこともあるんだよ、きっと」
わたしの言葉を嫌味ととったのか、有馬は途端にしらけた顔をする。
「別に大崎さんがダメ人間だなんて言ってないだろ?」


