進路希望調査票の再提出を命じられて3日。
第一希望に市町村職員と書いただけで、あとの2つは空欄のまま机の中に入れっぱなしにしていた。
どうしても残りの進路希望を決めることができなかったから。
そしてとうとう今日また呼び出され、ここに行くよう指示されたのだ。
「全然聞いてない。親を呼ばれたくなかったら、ボランティア部に行けって言われただけだから」
「……親を呼ばれるようなことをしたの?」
遠慮がちにたずねてきた聖人に、わたしは軽く肩をすくめてみせた。
「別に、たいしたことじゃないよ。それで、わたしは何をすればいいの?」
狭い縦長の部室をキョロキョロと見回す。
天井まである、ファイルや段ボールが入った大きな棚が、部室のほとんどを埋めていた。
奥には長机と椅子が4つ。
窓から眩しいほどの光が差し込んでいて、小さな部屋を真っ白に染めている。
カーテンまでが白く、殺風景なのも相まって、なんだか病室か研究室みたいだ。
けれど温かな日差しがあるからか、寂しい感じはしなかった。


