明日死ぬ僕と100年後の君




隼人くんを追いかけて、たどり着いたのは食堂だった。

日当たりのあまりよくないキッチンは清潔にされているようだけれど、食器や調理器具が所せましと並び、雑然としている。

少しでも触れたら、雪崩を起こすのは目に見えているので、なるべく物に触れないように部屋の真ん中へと進む。


隼人くんがいたのは食堂のテーブルの下だった。

薄暗い部屋のさらに影になった場所で膝を抱える姿が見える。


あれで隠れているつもりだろうかと、こっそりと笑いそうになる。

けれどイスの脚の間から見える背中はひどく小さく頼りなげで、見ているだけでギュッと胸が絞られるように痛んだ。



「お邪魔しまーす」


声をかけると、びくりと細い肩が跳ねた。

刺激しないように、少しだけ間をあけてわたしもテーブルの下にもぐりこみ、膝を抱える。



「な、なんだ。ねーちゃんか……」


ほんの少し安心したような顔をして、けれど少年はつんとそっぽを向く。


「何しに来たんだよっ」