明日死ぬ僕と100年後の君


付き合いの長い柳瀬くんからしても、有馬が他人にそんなことを言うなんて珍しいと思うんだろう。



「有馬に嫌われる要素って、なんだろうな。大崎さんはどう思う?」

「そんなの、こっちが聞きたいよ。……ペナルティくらうようなやる気のない奴が、気に入らないんじゃない?」


そうだったとしても、大嫌いなんて言われる筋合いはないよなあと、理不尽に感じる。

柳瀬くんは「やる気か……やる気なぁ」とぶつぶつ言いながら何か考えているようだった。


正直、この話はあまりしたくない。

思い出しただけでムカムカしたり、気持ちが沈んだりと自分の心が落ち着きをなくすから。



「もういい? 昼休み終わっちゃうし、行こうよ」

「あ、待って待って。あのさ、ひとつ言っておきたいことがあるんだ」

「……言っておきたいこと?」


柳瀬くんは自分のうなじに手をやりながら、視線を泳がせる。

これから言いにくいことを言いますよ、と宣言するような仕草だった。