彼氏、といえるものは、もう5年以上いない。 華やかな恋愛ドラマや映画を見ては、 好き勝手に妄想して、 寂しい独り身の身体を一人で慰め、 余計寂しくなって眠りにつく。 それでも朝はやってきて、 何もない顔で会社に向かい、 たまにイライラしながら働き、 時間になったら帰宅。 そんな代わり映えのない毎日を、 もう長いこと続けてきている。