「へっ…」

後ろを振り返るといつのまにか小鳥遊くんが立っていて。

びっくりして資料を全部落としてしまった。


「あーあ、何やってんだよ立花」

「あ、あのっ」

今、触られた…っ。

そう思うだけで震えが止まらなくて。


「立花?」

不思議に思った小鳥遊くんが私の方に資料を持って近づいてくる。
薄暗い資料室で男の人と二人きり。

「こっ、来ないでください…!」

「は…?」


思わず出てしまった言葉。