「えっと、ここか」

教室から結構遠いなぁ。
ほんとになんで私なんだろう。


ガラガラとドアを開け、資料を入れる棚を探す。


「え…」

なんで、ここにいるの…。


資料室のソファに私の前の席の小鳥遊くんが眠っていた。

うわぁ、寝顔までキレイ…。
って、なに思ってんの私っ…。

私はささっと済まそうと急いで探す。


「あった…」

だけど…。


「な、なんであんなに高い所なの…っ」


私の身長じゃ、届かない…!
うんっと、背伸びをするけど届かなくて。


「もう、少しっ」

もう少しで届くってところになったとき。

私の手の上にふわっと誰かの手が乗って…。