「はぁ…」

小鳥遊くんは私の前の席だった。
すっかり忘れてたよ。

名簿見てなんで読むのかなーって思ってたけど。


「はぁ…」

ため息しか出ないよぉ…。
真央ちゃあああん…。

だめだ。
入学式がある。


「教室戻ろう」

もう小鳥遊くんとは極力関わらない。

てかあんなにかっこいい人と私なんかが関わっちゃいけない。


小鳥遊くんは私と関わるような人ではない。


なんか存在が遠い。
私の前に座ってるけど、遠い。

そんな気がした。