だから。お願いだから起きて。 芙優って言って笑ってくれたらそれでいいんだよ?? 何人かの看護師さんが入ってきて如月くんを担架に載せる。 「如月くん!!」 私は如月くんの手をぎゅっと握る。 でも握り返してくれない。 「如月くんっ!!!」 私の叫び声とともに如月くんは手術室に吸い込まれていった。