どうしよう。 集中できない。 あと少しで解けそうなのに。 私が熱で溶けてしまいそうだ。 顔を真っ赤にした私に気づいたのか如月くんが「熱い?熱でもあんの?」と呟いて私のおでこに手を当てた。 ぎゃ、ぎゃぁぁぁ。 手が、手が、手が!!! そう叫ぶのを我慢して平静を装う。 「い、いや、続き、教えてくれる?」 ...如月くんって案外鈍感なんだ。